ハダタカヒトの描く階段画には、なにものかの気配が漂います。
綿密な線が織り成す重厚な質感は過ぎ去った時間を思わせ、
失われそうな物悲しさに、ロマンティシズムが漂います。 私達鑑賞者にとって、どこの何か解らない「階段画」は、ハダいわく
「どうってことのない、どこの街にでもあるもの」といいます。
うつろいのなか、確かに存在する風景のイメージは、重要な役割を示唆します。 いったいどんな人が、どんな靴で、何度この階段を登っていったのでしょうか?
そして降りて来るのでしょうか? 開かれた扉のむこう側、階段を登った先に、何が待ち受けているのでしょうか?
もしかしたらあなたの街の風景も、ここにあるのかもしれません。
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