荷風があるいた東京の街にタイムスリップするような。。。そんなレトロな町並みを描き出す、イラストレーター松本浦さんの個展を、現在開催しています。
季刊「荷風」というMOOK本で連載している川本三郎さんのエッセイの挿画を担当されている松本さん、その絵のタッチは、ノスタルジー溢れる東京の風景と見事にマッチングしています。
その他にも、書き文字も入った映画のイラストや、建築家の坂本鹿名夫についてリサーチをしてその仕事をイラストで紹介している小冊子など、一枚の絵としてのイラストワークに留まらない、多彩な仕事ぶりが光っています!
そんなお仕事ぶりは、展示会場を彩る小道具にも!
ペーパークラフトで(設計から!)自作したという飛行機や、都電、カットワークの影絵越しに風景が見えるカードなど、紙という素材を駆使して様々なモノ作りにも挑戦されています。
会場の絵の中には、現在もお住まいの北海道の風景を描いた、釧路シリーズのポストカードや、札幌の風景を楽しめる2016年のカレンダー、東京の各地を描いたイラストなどが並んでいます。中には、既に取り壊されたり火事で失ってしまたリという建物もあるそうです。貴重な資料でもありますね。
ちらりと、gallery cadoccoのある西荻窪の風景もありました。いつも見ている風景でも、絵になると味わいがましてより楽しめますね。
展示は10月28日(水)まで。12−19時open。
作家さん本人が在廊していますので、是非作品についてのことなども聞いてみてくださいね。